ジャケット講習の風景です。

袖作り、袖つけ   

ちょうど台風の日でした。ずいぶん大きい台風でしたね。ようやく去ったと思いきや、また新しい台風が発生したそうで、みなさまどうぞお気をつけください。

袖作りと袖付けです。裏地の据え方がちょっとしたポイントです。
袖付け前にAHを部分的にイセ込んで、立体的にします。袖付けはぐしを入れてから行う人もいらっしゃいますが、当方ではぐしは入れず、ピン留めで加減を見た後、直接しつけで留めて、アイロンでイセ込んで仕上げていきます。袖がついて、いよいよ完成に近づいてまいりました。次回には完成形が見られると思います。

裏地据え、袖のくせ取り   

本当に真冬のような寒さになってきました。とはいえ、東京は明日からまた気温が上がるようですが。
さて、今日は裏地据えと袖のくせ取りです。
裏地はウエストを止めて上下のゆとりをとって据えていきます。縦方向にはゆとりが必要ですが、横方向には背中心以外にはゆとりは入れません。横方向は内回りになりますし、背周りの動きに対しても背中心で十分にゆとりをとっているためです。

次に袖づくりです。まずはくせ取りし、内袖側を縫い合わせて、さらにアイロンでなじませます。その状態で、裏地の裁断をします。すみません。裁断の写真は撮り忘れていました。また次回に機会があればご紹介します。
次は袖口の本開き始末の様子とAH周りの始末をご紹介する予定です。

衿作り、衿つけ   

日に日に秋の気配が増していきますね。雲の模様も、虫の音も、少しずつ秋を感じます。
さて、今日は衿作りと衿つけの様子をご紹介します。地衿の八刺しを行って、パターン通り正確にカットし、くせ取りを行います。地衿は麻芯をバイアスに使います。着用者の首と肩の形状に合わせて適切な形状にします。
地衿の準備が終わったら、次は上衿。このくせ取りがなかなか大変です。端に横地の目を通すので、なかなか布地が動きにくいのです。なるべく余計な布地を残さず、ぎりぎりまでカットして、地衿になじむように時間をかけてくせをとっていきます。衿つけはミシンは使わず全て手縫いでおこないます。綺麗に馴染んでいるか確認して、仕上げます。

肩入れ   

まだまだ気温は高いですが、朝夕は涼しく、また、午後の木漏れ日などには少し秋を感じるようになってまいりました。
ジャケット講習も前身頃が出来上がって、形が見えてきました。今日は脇縫い、肩入れを行いましたので、ご紹介します。

まずは脇縫いですが、縫った後にアイロンでしっかり割りつつ、後ろ身頃にシルエットを作り出します。

青のストライプの布地の方は肩をコンケーブさせたデザインです。上にボリュームを出すだけではなく前肩にもボリュームを持っていきます。背中のいせ分量は2cm強。縫う前のいせ込み、縫った後の前肩のくせ取りをしっかり行うことで、芯と表地が一体となり、美しいフォルムが浮かび上がります。

前端縫い   

身返しを据えて、前端を縫います。
その前に身返しポケットを作ったり、刺繍を入れたりするのですが。当方では、神田の刺繍屋さんで刺繍を入れてもらっています。「よ、刺繍屋」さん。凄腕の職人さんがあっという間に刺繍を入れてくれます。幾つか写真にてご紹介しますね。
ラペルの返り分量を適切にとるのはなかなか難しいものです。思った以上にゆとりを取っておかないと綺麗に返りません。布地にもよるので、なかなか数値化できるものでもありません。「良い加減」で布地と相談しながら分量を設定します。
ところで、話は変わりますが、「身返し」「見返し」論争。「見返し」を使うという意見をいただきました。一方ではテキスト等では「身返し」が多い、なんて意見もあります。パソコンで「みかえし」と打って変換すると「見返し」が出てきます。「見返り美人」なんて作品もありますし、「見返し」は一般的な用語な気がします。「身返し」は身頃の返しだから、なんて気もします。いったいどちらなんでしょう。ご意見ある方は是非ご一報お願いします。

なお、後ろ身頃のくせ取りの様子もご紹介します。ストライプの地の目をみてください。かなり変形させていることがわかると思います。次回は脇縫い、肩入れには入る予定です。